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丘陵地区の緑化に適した樹木や草本岸和田市丘陵土地区画整理組合 

丘陵地区に自生しており、住宅地や商業地・業務地等における緑化に適していると思われる植物のうち主なものを巻末に表で整理しました。その中から、いくつかを紹介します

高木

ここに示した11種は、特に公園緑地や工場緑地等まとまった緑地の整備に適している種です。剪定をしなければ、樹高10mを超える高さにまで成長しますが、上手に剪定すれば、庭木での利用が可能な種もあります。

①コナラ(落葉広葉樹)

まち育ての契り_18_01

資料:Ⅰ Ⅱ
形と大きさ
単木もしくは株立ち。
樹高は20mに達する。
利用場所
公園緑地、庭園、工場緑地
育て方
日当たりのよい砂質土に植える。
乾燥に強く施肥潅水の必要はない。
雑木林の代表的な構成樹種である。その趣を活かすために剪定は行わないことが望ましい。
特に注意すべき病害虫はない。

②クヌギ(落葉広葉樹)

まち育ての契り_19_01

資料:Ⅰ Ⅱ
形と大きさ
単幹で枝が多く力強い樹形。樹高は15m 以上になる。
花・実
実はドングリとして楽しめ、樹液をカブトムシ、クワガタが好み食餌木となる。
利用場所
公園緑地、庭園、工場緑地。
育て方
日当たりのよい所に植える。土質は選ばない。
雑木林の代表的な構成樹種である。その趣を活かすために剪定は行わないことが望ましい。
特に注意すべき病害虫はない。

③ヤマザクラ(落葉広葉樹)

まち育ての契り_19_02
資料:Ⅱ
形と大きさ
樹高は20mに達する。
枝は褐色で斜めに張る。
花・実
春、新葉が出るのと同時に白~淡紅色の花が咲く。核果は初夏に黒く熟す。
樹皮が美しい。
利用場所
公園緑地、庭園。
育て方
日当たりがよく水はけのよい砂質土に植える。
テングス病に罹った枝は除去する。
夏に花芽をつくる。

④イロハモミジ(落葉広葉樹)

まち育ての契り_20_01

資料:Ⅰ Ⅱ
形と大きさ
樹高のわりに枝幅が広がる。
樹高は10m以上になる。
秋の紅葉の代表種として知られているが、春の新葉も明るくて美しい。
利用場所
公園緑地、庭園、街路樹。
育て方
夏の西日を避け、乾かない場所を選んで植える。
カミキリムシの成虫が枝の樹皮を食害して枯らし、幼虫が幹に侵入して害する。

⑤スダジイ(常緑広葉樹)

まち育ての契り_20_02

資料:Ⅰ Ⅱ
形と大きさ
まっすぐな幹に球形の樹形。樹高は30mになる。
葉が密につき防火性がある。
花・実
小動物の食餌木(ドングリ)になる。
利用場所
公園緑地、庭園、生垣、街路樹、工場緑地。
育て方
土質を問わない。日陰に耐える。樹勢が強いので庭園では剪定・整姿を行う。

⑥モチノキ(常緑広葉樹)

まち育ての契り_21_01

資料:Ⅰ Ⅱ
形と大きさ
幹は灰褐色で太く、鬱蒼と茂る大木である。
樹高は20mに達する。
花・実
11~12 月頃に雌木に赤い実がなり、春まで枝に残り、野鳥が飛来する。
利用場所
公園緑地、庭園、生垣、工場緑地。
育て方
暖地に適しているが耐寒性はある。幼木は半日陰でよい。土質はあまり選ばない。
カイガラムシの寄生が多く、スス病が発生して葉が汚くなりやすい。

⑦シロダモ(常緑広葉樹)

まち育ての契り_21_02

資料:Ⅰ Ⅱ
形と大きさ
樹高は15m程度になる。
花・実
秋から冬に雌木になる実は、鮮紅色で光沢がありよく目立つ。
利用場所
公園緑地、工場緑地。
育て方
暖地に適している。やや日陰に耐える。乾きにくい場がよいが、粘土質で湿りがちの土は避ける。強健で施肥灌水の必要はない。
病害虫も注意すべきものはない。

⑧ヤマモモ(常緑広葉樹)

まち育ての契り_22_01

資料:Ⅰ Ⅱ
形と大きさ
枝葉が密生し、整った広円柱形の樹形。
樹高は20m以上になる。
花・実
果実は夏の初めに熟すにつれ、赤色から暗赤色になり、甘い。
利用場所
公園緑地、庭園、工場緑地。
育て方
暖地に適している。多少の日陰に耐える。
強い粘土質は避ける必要があるが、痩せ地でもよく育つ。
樹形が整いやすいので管理が容易。

⑨ネズミモチ(常緑広葉樹)

まち育ての契り_22_02

資料:Ⅰ Ⅱ
形と大きさ
主幹を立てるが基部から多くの枝を出す。
樹高は5m程になる。
花・実
開花は初夏で、果実は初冬になって黒紫色に熟す。野鳥の食餌木として利用される。
利用場所
公園緑地、庭園、生垣、工場緑地。
育て方
日当たりの善し悪しを問わない。土質も問題にしない。
特に注意すべき病害虫はない。

⑩カクレミノ(常緑広葉樹)

まち育ての契り_23_01
資料:Ⅰ Ⅱ
形と大きさ
幹が直立して枝数が少なく、枝葉は上部にまとまってつく。
樹高は10m前後になる。
利用場所
公園緑地、庭園。
育て方
強い日陰に耐える。水はけのよい砂質の土に植える。
ごく狭い場所に植えることができる。
特に注意すべき病害虫はない。

⑪クスノキ(常緑広葉樹)

まち育ての契り_23_02
資料:Ⅰ Ⅱ
形と大きさ
成木は球形の樹形をつくる。
樹高は10~20mだが、ときには50m を超える。
利用場所
公園緑地、街路樹、工場緑地。
育て方
土質はあまり選ばないが乾きやすい場所を避ける。
春に古い葉を落としていっきに淡黄や赤みをおびた新葉に変わる。

中・低木

⑫ヤマツツジ(常緑広葉樹)

まち育ての契り_25_01
資料:Ⅱ Ⅲ
形と大きさ
株立ち。
樹高は通常2m以下。
花・実
春に赤い花を咲かせる。
利用場所
公園緑地、庭園、生垣。
育て方
少なくとも午前中は日が当たる、腐植質の富んだ水はけの良い場所が適する。
夏の高温期には朝または夕方に水やりをする。
他の季節は乾いたら水をやる。
毛虫が新芽やつぼみの内部に侵入して食害する場合がある。

⑬ウツギ(落葉広葉樹)

まち育ての契り_25_02
資料:Ⅱ Ⅲ
形と大きさ
株立ち。
樹高は3m程度。庭では高い枝を切り戻して丈を抑える。
花・実
晩春から初夏にかけ、白い花を咲かせる。
利用場所
公園緑地、庭園、生垣。
育て方
日当たりのよいやや湿り気のある揚所を好む。
砂質主あるいは有機質の多い土に植える。庭植えであれば、基本的に水やりは不要。
うどんこ病が梅雨どきに多く発生する。

⑭マルバハキ(落葉広葉樹)

まち育ての契り_26_01
資料:Ⅱ Ⅲ
形と大きさ
株立ち。
樹高は2m程度。
花・実
夏から秋にかけて紫紅色の花を咲かせる。
利用場所
公園緑地、庭園、生垣。
育て方
日当たりが良く、深くまで砂質で、水はけのよい土に植える。
庭植えでは、真夏の高温乾燥が続く場合以外は、水やりは不要。

蔓性植物

⑮フジ(落葉蔓性木本植物)

まち育ての契り_26_02
資料:Ⅱ Ⅲ
形と大きさ
長く蔓を伸ばして他物に巻きつく。
蔓は木化して主幹を形作る。
花・実
花には芳香がある。晩春に紫色の花を咲かせる。
利用場所
公園緑地、庭園。
育て方
日当たりの良い場所に植え、やや湿り気があり通気性のある砂質の肥よくな土を好む。
鉢植えも可。
水切れには注意する。

⑯テイカカズラ(常緑蔓性木本植物)

まち育ての契り_27_01
資料:Ⅱ Ⅲ
形と大きさ
細い蔓を伸ばして他物に巻きつく。フェンスなどに絡ませたり、10mほどの高さまで這い上がることを利用して、緑のカーテンにもできる。
花・実
晩春~初夏に咲き、白色の花で、甘く香り、咲き進むとクリーム色に変化する。
利用場所
庭園、壁面緑化、生垣
育て方
半日陰や午前中だけ日が当たる場所で、肥沃で水はけがよく、適度に湿り気のある土壌を好むが、日当たりや乾燥に対し適応性が大きい。
夏の高温乾燥期には、朝か夕方にたっぷりと水をやる。


草 木

⑰ヤブラン(常緑多年草)

まち育ての契り_27_02
資料:Ⅲ Ⅴ
形と大きさ
草丈は25~50cm。
花・実
夏から秋に紫色~白色の芯を咲かせ、黒い実がなる。
利用場所
公園緑地、庭園。
育て方
日なたから日陰まで幅広い環境に適応する。土質もあまり選ばない。水やりの必要もほとんどない。
病害虫の被害もほとんど見られない。

⑱ヒガンバナ(越冬多年草)

まち育ての契り_28_01
資料:Ⅲ Ⅴ
形と大きさ
草丈は約40cm。
葉は花後の9 月以降に出て翌年の3月頃に枯れる。
花・実
9月頃に赤い花を咲かせる。
利用場所
公園緑地、庭園、工場緑地。
育て方
日当たりのよい、水はけのよい腐植質に富んだ肥沃地を好む。
庭植えであれば、基本的に水やりは不要。夏に花茎が現れるころから初夏に休眠するまでの間、鉢土がよく乾いたら、たっぷりと水をやる。
特に問題となる病害虫はない。

資料

ⅰ「緑化樹木ガイドブック」(財団法人 建設物価調査会発行、1999 年)
ⅱ「NHK 趣味の園芸 樹木図鑑」(北村文雄他著、NHK 出版、2001 年)
ⅲ NHK 出版HP「知る、育てる、つながる みんなの趣味の園芸 植物図鑑」
http://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_p_top
ⅳ 環境省自然環境局HP「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト
(生態系被害防止外来種リスト)」
http://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/list/kohyo.html
ⅴ「配植のテクニックと作庭の手法 緑のデザイン図鑑 樹木・植栽・庭づくり」(遠藤与志郎編、建築知識、1998 年)

丘陵地区の緑化に適した植物の例

 花や実の楽しめる種については、それぞれ見られる時期を示しました。
日照条件について、樹木で「陽」となっているものは、日当たりの良い場所に生育する種で、敷地の西側と南側に適します。「陰」となっているものは、日当たりを嫌う種で、敷地の北側に適します。「半陰」としたものは、適度の日当たりと日陰を好む種で、敷地の東側に適します。草本については、「陽」としたものは日当たりの良い場所を好む種、「半陰」としたものは木陰などを好む種、「陰」としたものは建物の陰など日当たりが悪い場所に適する種となっています。

種名 生育型 日照条件 水分条件 備考


スダジイ 常緑高木 半陰
モチノキ 常緑高木 晩秋 剪定に強 く、生垣にも適する
シロダモ 常緑高木 湿 実物
ヤマモモ 常緑高木 半陰 初夏 実が美味
ネズミモチ 常緑高木 初夏 晩秋 剪定に強 く、生垣にも適する
カクレミノ 常緑高木 湿
クスノキ 常緑高木 半陰
ヤブツバキ 常緑高木 花木.剪定に強く、生垣にも適する
ウバメガシ 常緑高木 半陰 剪定に強 く、生垣にも適する
カキノキ 常緑高木 実が美味
ヒサカキ 常緑高木 陽~半陰 剪定に強く、生垣にも適する
イヌツゲ 常緑高木 剪定に強く、生垣にも適する
シュロ 常緑高木 半陰
クヌギ 落葉高木 湿 どんぐり
コナラ 落葉高木 どんぐり
ヤマザクラ 落葉高木 花木
カスミザクラ 落葉高木 花木
ネムノキ 落葉高木 乾~湿 花木
イロハモミジ 落葉高木 半陰 紅葉が美しい.剪定に強い.
ヤマボウシ 落葉高木 初夏 花木、紅葉が美しい.実は可食
エゴノキ 落葉高木 初夏 晩夏~秋 花木.果皮は有毒

種名 生育型 日照条件 水分条件 備考



マサキ 常緑小高木 生垣にも適する
ネザサ 常緑低木 陽~半陰
モチツツジ 常緑低木 陽~半陰 花木
ヤマツツジ 常緑低木 花木
アオキ 常緑低木 秋~冬 実物.生垣にも適する
クチナシ 常緑低木 半陰 初夏 花木.生垣にも適する
ナンテン 常緑低木 湿 初夏 晩秋-冬 実物.生垣にも適する
ナワシログミ 常緑低木 初夏 実は可食.生垣にも適する
ヤツデ 常緑低木
ゴンズイ 落葉小高木 陽~ 半陰 晩夏 晩秋 実は赤く熟す
クサギ 落葉小高木 半陰 晩夏
キブシ 落葉低木 早春 花木
ハナイカダ 落葉低木 湿 実の付き方がおもしろい
アキグミ 落葉低木 湿 晩春 実が美味.生垣にも適する
ナツグミ 落葉低木 湿 晩春 初夏 実が美味.生垣にも適する
ウツギ 落葉低木 湿 初夏 生垣にも適する
ムラサキシキブ 落葉低木 半陰 初夏 実が紫
ガマズミ 落葉低木 半陰 秋~初冬 実は果実酒 になる
キハギ/ マルバハギ 落葉低木 晩夏 花木
コウゾ(ヒメコウゾ) 落葉低木 陽~ 半陰 湿 初夏 実が美味

種名 生育型 日照条件 水分条件 備考

イタビカズラ 常緑蔓性 半陰 湿
テイカカズラ 常緑蔓性 晩春~初夏 花木.生垣 や壁面緑化 に適する
アケビ 落葉蔓性 半陰 実が美味
フジ 落葉蔓性 湿 初夏 花木

種名 生育型 日照条件 水分条件 備考

カキドオシ 常緑多年草 陽~半陰 つる状に地表をのびる
キチジョウソウ 常緑多年草 半陰~ 陰
サギゴケ 常緑多年草 陽~ 半陰 春~ 初夏
シャガ 常緑多年草 半陰~ 陰 湿
ジャノヒゲ 常緑多年草 陽~陰
シュンラン 常緑多年草 半陰 早春
ハラン 常緑多年草 半陰~ 陰
ヤブラン 常緑多年草 陽~ 半陰 夏~秋
コウライシバ 夏緑多年草
ススキ 夏緑多年草 夏~秋
チガヤ 夏緑多年草 初夏
チゴユリ 夏緑多年草 半陰
ネコハギ 夏緑多年草 やや乾 夏~秋
フキ 夏緑多年草 陽~ 半陰 早春 葉、芽は可食
ヘビイチゴ 夏緑多年草 陽~半陰 初夏
ミソハギ 夏緑多年草 湿
ヒガンバナ 越冬多年草

資料

・「改定版 造園施工管理 技術編」(建設省都市局公園緑地課監修、社団法人日本公園緑地協会、1996 年)
・「造園ハンドブック」(社団法人日本造園学会編、技報堂出版、1978 年)
・「地被植物のデザインと緑化手法 最新 グランドカバープランツ」(近藤三雄、誠文堂新光社、2014 年)
・「山渓カラー名鑑 日本の樹木」(林弥栄、山と渓谷社、1987 年)
・「増補改訂新版 山渓カラー名鑑 日本の野草」林弥栄、山と渓谷社、2009 年)
・「緑化樹木ガイドブック」(財団法人 建設物価調査会発行、1999 年)

■コラム この植物には要注意!

ここにあげた種は、繁殖力が強く、もともと日本に生育していた野生の植物を駆逐してしまうおそれのある種です。庭に植えたものが、知らない間に周辺に広がってしまい、自然環境に悪影響を与える場合があるので注意しましょう。
まち育ての契り_24

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